夏の必需品といえば扇風機。
でも、なかなか気にいったデザインのものみつからないのも扇風機。
家電量販店にならんでいる白やグレーの扇風機は、じぶんの部屋には似合いそうにない。
近未来的なデザインの扇風機も部屋のイメージとはちょっとちがう・・・。
じぶんの部屋に似合う扇風機は、やっぱりアンティークな雰囲気をもつ扇風機。
アンティークな雰囲気をもつ扇風機たち
ドウシシャの扇風機
ぼくが最初に買ったアンティークデザインの扇風機はドウシシャのもの。このページの最初にある写真がそれ。
夏はまいにち使って、もう何年になるんだろう・・・。
自室で仕事をすることが多いぼくにとっては夏のあいだの相棒のようなもの。
ずっといっしょにいるので、もうほんとうに愛着があって、カワイイヤツ!って感じ。
ぼくの乱暴なあつかいにもたえてくれる健気くん。
うっかり膝ぐらいの高さから落としてしまったときにプラスチックの部品がが欠けたりもしたけれど、それでも「ノープロブレム!」ってかんじでがんばってくれている。
仕事をしているときも、寝るときも、ほとんど一日中フル稼働・・・。
発火しないかな・・・・。
ボルネードのサーキュレーター
ぼくが使っているもうひとつの扇風機はボルネード(vornado)の製品。厳密にいうと扇風機ではなくサーキュレーター。
これはおもにリビングと食卓で使用。
ドウシシャの扇風機よりもひとまわり小さく、女性に好まれそうなデザイン。サーキュレーターなので送風は直線的だけど、小さいながら風量はけっこうある。
見た目はアメカンな雰囲気のデザイン。だけどシックな感じの部屋とも、わりと相性がよかったりする。
ボルネードは米国仕様のデザインなので、つまみをまわすと最初に強風になる設定になっている。
こういう合理性は、欧米の家電製品の設計によくとりいれられている。海外に旅行にいくと、こういう発見がたくさんあるからおもしろい。
田舎にあるレトロな扇風機
夏に田舎に帰ると、ぼくを待ってくれているのが70年代制の、いまはなき国内メーカーの扇風機。
ただ古いだけで、デザイン的にはけっしてオシャレではない。アンティークともよばれないけど、これはこれで味があっていい。
なんていうんだろう、古いものはなつかしいというか・・・。
子どものころの夏の記憶を思いださせてくれるのも古い扇風機。
海水浴にいったこと、家のまえのせまくてふかいドブに落っこちてからだ中すりむいたこと、悪ふざけしてガラスをこわして夜中にそとにだされそうになったこと、家族、親戚とひとつの食卓を囲んだこと、蛍が舞っていたこと・・・。
数えきりないほどのたくさんの思い出。
いまではその扇風機、あるじがいなくなった家にポツンとおかれて、一年のうちのたった数日だけ使われるために、春夏秋冬、ひろい田舎の家の片隅でずっとねむっている。
そんなレトロな扇風機も、ちかいうちに、だれかにそっと捨てられてしまいそう。
懐古趣味といわれそうだけど、やっぱり古いものはいいなぁ。