失敗力を高める

窓のそとをみつめる女性

失敗はこわいもの。

それは、だれもがきっとおなじではないだろうか。

だが失敗もわるいことばかりではないかもしれない。

ここでは、失敗力を高めることの大切さについて、わたしの気づきを書いておきたい。

失敗力とは

教育ジャーナリストの中曽根陽子さんは、失敗力とは、失敗を恐れずに挑戦する力と定義している。AI時代の到来など、今後だれもが想像もしなかったような変化の時代がおとずれる。そうしたあらゆる変化に対応できる力こそ失敗力ではないかと思う。

時代の大きな波に、古い常識は通用しなくなりつつある。だからこそ、積極的に失敗をくりかえしながら、みずからの道を模索する力が、ライフスキルとしてもとめられている。

わたしたちは、「そんなことして失敗したらどうするの?」といわれながら大人になった。しかしこれからの時代は、「あなた失敗が足りないわよ!」としかられる時代になるだろう。

失敗力の高め方

積極的に失敗する

物事の進め方には2つのタイプがある。ひとつは慎重に準備するタイプ。もうひとつは即行動というタイプだ。最初にいっておくと、物事の進め方に正解はない。

ただ、完璧主義になってしまって行動できなくなるくらいなら、すぐに行動してはやく失敗してしまうほうが物事が早くすすむ場合だってあるということだ。

行動力のある若い人には、インプットなんて必要ない、必要なのはアウトプットだけだと断言するひともいるが、わたしの推測では、たぶんそういうひとは、きっとすごい勢いで失敗と修正をくりかえしているのだと思う。

これから迎える混乱の時代では、勉強だけができる優等生よりも、野山をかけまわっていつも傷だらけになって帰ってくる子どものほうが、きっと強く生きていけるはずだ。

会社組織においては、現状維持の姿勢をくずさない保守的な態度をとる人物よりも、じぶんから仕掛けて積極的に失敗をする人物のほうがもとめられるようになるにちがいない。

 

ぬいぐるみをもって落ち込む女の子

 

アウトプットのスピードを上げる

失敗力を高めるトレーニングとしては、どんどんアウトプットをすることがいいトレーニングになる。文章を書くときなら、最初から熟考するよりも、まず思ったことをなんでもいいので書いてみて、文章の骨格をさきにつくってしまうという感じだろうか。

最初にできた文章は、とてもひどいものになるかもしれないが、それを推敲していくほうが、完璧な文章を一度に完成させるよりも、完成するスピードが速くなる。

アプリ開発などでも不完全なものをベータ版としてさきに公開してしまって、そこからアップデートを重ねていくのはおなじみだ。

そんなかんじでアウトプットのスピードを上げていけば、仕事の生産性も上がるだろう。

なにかの本で読んだことがあるのだが、ある会社では3割の完成度でもいいからアウトプットのスピードをあげることを優先しなさいという指示があるそうだ。

仕事のやり方としては、不完全な仕事をすることを恐れないことも大事だ。

とにかく、どんどんやってみるという姿勢が肝心だろう。

「失敗を恐れるな」を野球のことばであらわすなら、「見逃し三振はダメだけど、空振り三振はOK」といった表現になるだろう。

手数をふやす

ビジネスシーンではチャンスを逃すことを機会損失というが、機会損失はなにもビジネスにかぎった話ではない。

人生にはあらゆるチャンスがあるから、そういうものをできるだけじぶんの手でつかんでいくためには、どんどん行動していろんなことに首をつっこんでいく「どん欲さ」も必要だ。

失敗から学ぶ

失敗は、失敗してしまったときにどんな気づきを得るかで価値がきまる。

「ああ、失敗しちゃった」だけなら、ただの失敗だが、失敗から「じゃぁ、こうすればいいのか!」と気づけば失敗も宝に変わる。

失敗できないことも

失敗はためになるが、失敗できないこともある。失敗できないことの代表は、やはり命にかかわることだ。たとえば、危険がともなう旅だとか冒険だとかは、だれもが安易に手をだすべきではない

車の運転だって失敗すれば寿命を縮めてしまうことになりかねない。十分に気をつけたいものだ。

おわりに

あなたは最近どんな失敗をしただろうか? わたしは旅先でわずかな現金しかもっていなかったこと。周辺にはカードを使える店も現金をおろせるコンビニもない。はてさて困ったなと。

旅慣れたひとなら、ぜったいにそんな失敗はしないだろう。しかし、わたしは失敗することでひとつ学んだわけだから、失敗もまったくのむだだったとはいえない。

わたしの失敗にかぎらず、非日常の旅では失敗はつきものだ。だから、旅は失敗力を高めるのにはちょうどいい経験なのだと思う。