【レビュー】英語多読-すべての悩みは量が解決する!

物事をはじめるときは気負わないこと。

苦手なことほど肩の力を抜いてリラックスすることが大事。

そしてもうひとつ大切なことは、楽しむこと!

そんなことを教えてくれるのが「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」という本。

【レビュー】英語多読-すべての悩みは量が解決する!

「英語多読-すべての悩みは量が解決する!」は英語多読(Tadoku)の第一人者である酒井邦秀さんが執筆と監修にたずさわっています。

以前、わたしは酒井さんのワークショップに参加したことがあり、そのことはこのブログにも書きました。

英語多読のイベントに行ってきました!

この本には、そのときの2時間を超えるワークショップのなかで、わたしが酒井さんから直接うかがったお話がたっぷりとつまっています。。

英語に対する心理的ハードルを下げてくれる

この本は、まず英語に触れることにたいする心理的ハードルをいっきに下げてくれます。「1ページ1単語」のやさしい絵本から多読をスタートすることを推奨しているのもそうですし、多読が年齢に関係なくはじめられると教えてくれているのもそうです。

(多読は2歳から80歳までの実践者がいます。)

英語を習得するということは、これまでの学校教育の常識からすると、試練と向き合うことであり、忍耐であったとおもいます。英語にたいして苦手意識があるひとにとっては、勉強が苦痛でしかたなかっただろうとおもいます。

英語が苦痛になる原因は、ひとつひとつの単語や文法の意味がわからなくなると、すべてがわからなくなるような気がするからではないでしょうか。

でも英語多読を実践するうえにおいては、単語や文法の細かい意味を理解することは重要ではありません。ポイントは「捨てる」「飛ばす」「投げる」です。

多読には辞書も必要ありません。そのかわり、むずかしく感じたらどんどん読み飛ばします。それでも内容がぜんぜんあたまにはいってこなかったときは、その本は投げてしまいます。だから気楽にはじめられますし、英語の暗号を解読するようなストレスとも無縁です。

(投げた本は捨てずにとっておけば、いつか読むことができます。)

「こまかいことは気にせず、とにかくたくさん読もう!」というのが多読のアプローチというわけです。

多読がなぜ効果的なのかが理解できる

生きた英語をたくさん読むことは、残念なことに学校の教科書を読むだけでは不十分です。

受験勉強にいたっては、実際につかわれることがない不自然な英語まで時間をかけて覚えさせられているのですから、まっとうな英語を習得しようとしたら、もしかしたら、かえって害になるかもしれません。

受験英語の害については、ほとんどの日本人が英語を「読めない」「書けない」「話せない」という事実が証明しているわけですから、いまさら触れる必要もありませんね。

多読をするときは英単語のひとつひとつを日本語に訳すことをしません。知らない単語はスルー(見なかったことに)します。単語だけでなく、パラグラフやチャプターさえもスルーします。だから完璧な理解ができなくても、なにも問題ないのです。

英語を日本語に訳さない習慣がついてくると、英語を英語のまま理解することができるようになるといわれています。

そんな英語多読の勉強法は、学生時代にまともな英語が身につかなかったわたしからみても、すごく理にかなっているとおもうわけです。

受験英語だけを勉強しても英語力は身につかなかった

ちなみにわたしの英語力はというと、大学受験のときの偏差値でいうと70くらいありました。なので大学の英語のクラスは帰国子女ばかりのクラスにいれられたのですけど、英語のディベートでは学年が下の女の子にもまったく歯がたちませんでした。

じぶんではそこそこの英語はつかえるような気にはなっていたものの、所詮テスト勉強のために身につけたつかえない英語だったというわけです。

ところで、英語を英語のまま理解するという考え方は、多読という勉強法が登場する2002年以前にもありました。

わたしが通っていた高校では英語の授業で英英辞典をつかっていましたが、受験勉強がはじまるとかえってじゃまになり、英語を英語のまま理解するというスタンスはけっきょく中途半端におわってしまったのです。

しかし英語多読は大学受験やTOEICなどの試験対策にも有効なのだそうです。その考え方については、本の中で詳しく紹介されているので、興味があるひとは、ぜひ読んでみてください。

この本のこんなところがオススメ

「英語多読-すべての悩みは量が解決する!」には英語多読に向いているおすすめの本やYouTubeチャンネルなどがたくさん紹介されています。年齢やレベルにあわせて教材が紹介されているので、どんな本をよんでいいか分からないひとも、きっと参考になるとおもいます。

またこの本は英語多読のやり方だけでなく、物事を無理なくはじめて継続するコツをおしえてくれます。キーワードは、「たのしむ」「やさしいことからはじめる」「仲間をもつ」です。

企業の研修やコーチングなどにかかわっているひとも、この本を一読してみれば、さまざまな気づきが得られるかもしれませんよ。