シナトラのクリスマスソング

ラジオから聞こえてくる古いクリスマスソングが心に灯をともす。いくつものクリスマスの情景が束の間よみがえる。降りはじめた雪が窓のそとの景色を白く染めていく。

~ Frank Sinatraの『White christmas』を聴きながら ~

真夜中に降りはじめた雪

数あるクリスマスソングのなかでも、わたしにとってシナトラのクリスマスソングは格別だ。毎年おなじ曲を聴いてもまったく色あせず、何度でも聴きたくなる。そんなクリスマスソングはすくない。

クリスマスソングのひとつひとつはキラキラとかがやく宝石のような物語。きらめく物語は歌のなかだけでなく、聴く人のこころのなかにもある。

シナトラのクリスマスソングを聴いていると、去りし日の思い出までがよみがえってくる。子どものころの思い出が顔をのぞかせたり、なつかしいひとの面影がうかぶこともある。

遠くの人や、もう会えなくなってしまった人には、「こちらは元気でやってるよ。時が来たら、きっとまた会いたいね」とこころのなかでつぶやく。

来る年が良い年になりますように……そんな無垢な願いと祈りが聞こえてくる歌を聴きながら、ひとときの夢をみる。