モチベーションは気合をいれないほうが維持できる?

あたらしい年に目標を決めたのに、一か月もすると、その目標をたてたことすら忘れている、なんていうことはよくあることではないだろうか。

モチベーションを上げるためには、気合をいれたほうがいいとか、いや、気ばらないほうがいいとか、いろんな意見や考え方があるだろう。

わたしという人間についていえば、表面的にはまったくやる気が感じられない人間にみえると思う。実際やる気がないときも多い。

けれど、かといって、仕事をまったくしていないかといったら、そうでもない。刹那的な生き方をする勇気もまったくない(いっそのことそういう勇気があったらいいと思っているのだけど)。

ウェブの仕事は、ひとりで仕事が完結してしまう、ある意味孤独な仕事だ。

いっしょうけんめい仕事をするのも、またさぼるのも自分しだい・・・そんな環境に身をおきながら自分を律するのは、じつはなかなかむずかしい。

しかしそれでも、今のところ、とりあえずなんとか飯が食えて、ささやかな贅沢もできている。

だから、すこしはモチベーションについてかたっても許されるのではないかと思っている。

自分が理想とするモチベーションの保ち方を、自分自身が忘れないように、ここに記しておこうと思う。

モチベーションは気合をいれないほうが維持できる?

誤解をおそれずにいえば、経験上、モチベーションは気合をいれないほうが維持できると思っている。

こんなことをいうと、たくさんの反論が返ってきそうだが、気合をいれると、無駄なエネルギーを浪費しがちだ。

車でいえば、エンジンを空ふかしして、ギアに動力がまったくつたわっていない状態にひとしいと思う。

スポーツや格闘技の試合だったら、自分を奮い立たせたり、相手を威嚇するために大きな声をだしてりして気合をいれるのも効果的だろう。

しかし、デスクワークの仕事は、興奮するような刺激的な作業がないとはいわないが、ほとんどは地味な単純作業だ。

そういう作業をするまえに気合をいれても疲れるだけだ。

気合をいれると身体のどこがいちばん疲れるかというと、たぶん、脳だと思う。

わたしは脳科学を専門にしていないが、たぶん、気合をいれた精神状態で1年もモチベーションを保つのはかなり脳に負担をかけるのではないだろうか。

こうおもう理由は、以前、恋愛のドキドキに脳がたえられるのはせいぜい2年くらいだというはなしをきいたことがあるからだ。そのはなしをモチベーションのはなしに応用するのはすこし乱暴ではあるけれど、そんなにはずれてもいないと思っている。

スポーツや格闘技の試合は短期決戦で、選手生命も30代か40代くらいまでだが、多くの場合、仕事は身体がしんどくなってもつづけなければならない。

とはいっても、会社で仕事をしていても個人で仕事をしていても、また人生のここぞという場面においても、気合をいれなければいけないときはある。

それでもわたしは、できるだけあまり気合はいれずに、いつもとおなじような気持ちで、たんたんと手をうごかし、頭をうごかすのがいいと思っている。

「気合をいれない」は「頑張らない」ではない

気合をいれないというと、あなたは頑張らないひとなのですね、といわれそうだが、そういうわけでもない。

表面的にはやる気がなさそうに見えていても、メラメラと闘志を燃やしているひともいると思う。

わたしとしては、そうしたすがたが、物事に取り組む姿勢としては、いちばん優れていると思う。

スポーツでも、気合はいれるけど、肝心なとこではリラックスしていないと瞬発的な力は発揮できない。スポーツの経験ならたくさんあるので、そのことは自信をもっていえる。

格闘技もそうだが、全身に気合がみなぎっていたら、動きがぎこちなくなってしまい、まちがいなく相手より出遅れてやられてしまうだろう。

恐怖を感じる場面においては、平常心をたもてなければ身体が固くなり、まったく動かなくなる。

武道の達人と呼ばれるひとが、あえてゆるい構えをみせたりするのは、そういうことを熟知しているからなのかもしれないと思っている。

気合をいれるときといれないときの切り替えを上手に

モチベーションを持続させるためには、自分がモチベーションを維持できる期間を知り、そうした前提で物事に取り組むほうがいい。

だから、数か月なら気合をいれても持続できるというひとなら、短期のプロジェクトを全速力でかけぬけるつもりもでもいいと思う。

でも、気合が数か月しかつづかないのに、半年から1年の目標を最初から気合をいれて取り組むのはどうかと思う。

10代か20代ならまだ無理もきくかもしれない。でも、歳をとってから健康なからだを維持するのがむずかしいように、若いころの勢いとモチベーションをそのまま変わらず保つのもまたむずかしい。

ベテランのスポーツ選手のように、力のいれどころと抜きどころがわかるようになりたいと思っている。