叱り方の名言

わたしは毎日ほとんどひとりで仕事をしているので部下の言動に頭を抱えることはありませんが、会社で上役の立場にあるひとは、部下の叱り方に頭を悩ませているひとも少なくないのではないでしょうか。

さきほど仕事の休憩中にお茶を飲みながらテレビをみていたら、とてもためになる言葉がでてきたので紹介します。

惜しまれながらも53歳でこの世を去った伝説のラガーマン、平尾誠二さんの言葉です。この言葉は平尾さんと親交が深かった山中伸弥さん(2012年、ノーベル生理学・医学賞受賞)が、平尾さんの葬儀で弔辞を述べるなかで紹介されました。

山中教授によれば、平尾さんは生前、主将として選手を叱る際、つぎのことを大事にしていたそうです。

 人格を否定しない
 他人と比較しない
 あとでフォローする
 長時間叱らない

この言葉からは、平尾さんがラグビー選手として一流の選手であっただけでなく、一流のリーダーでもあったことがうかがえます。

とくにわたしの印象に残ったのは、プレーは叱っても人格を否定しないというところです。

部下を叱るとき、ともすれば感情的になり、相手の人格まで否定しまうことはよくあることではないでしょうか。

会社に限らずとも、家庭で子ども叱るとき、学校で生徒を叱るときもそうです。

叱ることを「怒る」ともいいますが、叱ると怒るはまったく違います。叱るは相手のよくないところをとがめ、あらためさせること。怒るは感情にまかせて怒りをあらわにし、相手を攻撃すること。

叱るには、さらにいえば、相手に良くなってもらいたいという感情、つまり愛情がともなわなくてはいけないということです。

こうした違いがあるにもかかわらず、両者はおなじような意味として使われます。

怒ったあとに、ちょっといまの言い方はまずかったかな、と後悔した経験はだれにでもあることではないでしょうか。

だれかに怒りたくなったとき、平尾さんの言葉を思いだして冷静になることができれば、相手を傷つけずにすみますし、自分も相手も良い方向に向かうことができるかもしれませんね。