「五月の音」に誘われて

ことしの五月が終わろうとしていますね。

このあいだの日曜日はすこし遠出をして、アンサリーさんの音楽会「五月の音(さつきのね)」を鑑賞してきました。

そのイベントがとても素敵だったので、ここにもそのようすを記しておきたいとおもいます。

催しがおこなわれた場所は、西武池袋線 仏子(ぶし)駅からほど近い「入間文化創造アトリエ・アミーゴ」という施設。

建物のすがたは、さながらむかしの学校か市庁舎といった趣(おもむき)で、ジブリ映画に登場しそうなレトロで温かみがある雰囲気。

この場所はかつての繊維工場の跡地で、現在はさまざまなイベントに利用されています。

今回のイベントの会場となったのは、公民館のような入口をくぐってすぐの場所にある学校の食堂のような建物。

会場に足を踏み入れると、パンにコーヒーにスイーツ、カレーに観葉植物などのお店がにぎわっていました。

出店していたのは地元のお店のようでした。この日の主役のアンサリーさんもふつうのお客さんのようにお店の方と談笑されていましたね。

開演まではだいぶ時間があったので、コーヒーとバナナマフィンを買ってホールのすぐ裏にある野原でひとやすみ。

開演まではひろい敷地でみんな思い思いに時間をすごしていました。原っぱにはちいさな子どもや赤ちゃんを連れた人たちのすがたも。

自然のなかでしばしくつろいでいると、ホールのほうからディキシーランドジャズのたのしい響きが聞こえてきます。

サッチモがトランペット吹いて歌ってる?とおもったら、オープニングアクトのBon Temps Brassのみなさんの演奏がはじまっていました。

陽気なリズムと歌がいっしょになったオールドジャズの生演奏に耳を傾けながら、ジャズってこんなにたのしい音楽だったんだなあと、あらためて実感。

穏やかな夕暮れ時にコンサートは静かに幕を開けます。アンサリーさん、そして共演のnoonさんの歌声に心が洗われ、気がつくとわたしの目には熱いものが。

コンサート中盤の休憩でホールの窓がすべて開け放たれると、さわやかな風が吹き抜けていきました。

後半がはじまってしばらくすると、会場のそとはだんだんと薄暗くなり、「moon river」「満月の夕」「蘇州夜曲」などの名曲が静かな祈りのようにホールに響きわたりました。

ラストはコンサートを見守っていたBon Temps Brassのメンバーも加わって、コンサートは大盛りあがりで幕を閉じたのでした。

演奏された曲目

I Wish You Love
あたらしい朝
Why me so?
It Might Well be Spring
Close to You
Cheek to Cheek
Water is wide
A Message to You Rudy
Moon River
Meu Carnaval
満月の夕
茶摘み
蘇州夜曲

今回わたしが足をはこんだ「五月の音」は、ほんとうに素敵なイベントでした。

美しいロケーションは自然と歴史の大切さを再認識させてくれましたし、さまざまな関係者がたのしそうにイベントに参加しているようすは人とのつながり方について大切な気づきをあたえてくれました。

音楽を奏でる人も聴く人も自然体…
ひとりひとりの顔がみえるから手づくり感があってあたたかい…

そんな魅力の数々は、大きな会場でおこなわれるコンサートにはない魅力ではなかったかとおもいます。

会場のお店で売られていた品々も暮らしを豊かにしてくれそうなエッセンスが感じられて素敵でしたね。

そんなわけで、「五月の音」に誘われた(いざなわれた)この日は、とってもたのしく有意義な一日だったのであります。

サリーさんとnoonさんのコンサート、また行きたいな。